コラム
コラム 2022.08.31

釣り場あっての釣りだから・・・・

近づく秋を感じながら8月が終わります。

去年はひどい雨にたたられた8月。今年も梅雨の入りと明けがおかしなことになり、今月にその反動がありやしないか心配されました。結果として地域によって大きな差があり、記録的な大雨が降った地域もあれば、そうでもない所も。弊社の地元周辺は比較的平穏な方だったでしょうか。

今月に入ってからはサビキ関連の商品など、いわゆるこの時期らしいファミリー層向けの商品群が大きく動きだしました。当たり前と言えばそうなんですが、まずはひと安心。造り貯めた製品が次々と減っていくのは本当にホッとするひと時です。加えてタチウオ用のイワシなどもスイッチON。大阪湾の釣況など見ていると、今年も好発進のよう。陸から船から、毎年毎年これだけ釣ったら、来年どうなるか?とずっと心配が尽きませんが、今年も想像を上回るスタートとなりました。ただ、昨年大ブレークした?PEラインを噛みにくる厄介者のクロサバフグの姿もあるようで、今後どんな暴れっぷりを見せるのか、気になるところです。

さて、コロナ元年の一昨年、「密回避」の受け皿として爆発的に増えた釣りのビギナー層。我々も大いに恩恵を受けました。ところがどんな市場でも「一気に」増えるとなると、あちこちに反動や弊害もあるもの。釣りに関して言えばマナーの悪さ、ゴミの問題などで、立ち入ることすらできなくなった釣り場が各地で多々あるようです。先日もコロナのタイミングで釣りをかじった知り合いから「久々に子供と一緒に行ってみたら、前にやってた場所が、あそこも、ここも入れずで・・・」という話を聞きました。釣れるor釣れない、魚が居るor居ない以前に、重大な根幹の問題。これ以上に後退しないように、業界全体で何とかせねばなりません。月並みですが、先ずは自らのゴミだけは必ずお持ち帰りを。

写真は3日前の日曜日午前中、地元・田辺市天神崎の様子。バイクで辺り一帯を見回りましたが、照りつける暑さはなくなり、少し寂しげです。全域で釣り人は約50人、景色を愛でる人や写真を撮る人が20人くらい、バイクや自転車で徘徊している年寄りが私も含め5、6名いました。釣りの難易度的に、港湾護岸のように初心者がドッと押し寄せることは少ない場所ですが、こういった地域の宝(いや国の宝か)が、憂き目に遭いませんようにと祈りつつ・・・。