コラム
コラム 2022.05.31

人々が大きく動き出して・・・

グンと夏が近づいて5月が終わります。

大型連休にプラスして日曜日が5回あった今月は当然ながら釣り人の稼働が高まります。ひと月を通して天気もまずます安定した中で、感触としては爆発的な消費とまではなかった感じでしょうか。コロナ3年目の今年、前2年と違うのは完全収束してない状況下でも、いよいよ堂々と出かけられる場所が増えて、他のレジャーやイベントに人が分散した印象です。この「堂々と」というのがミソで、近隣のレジャースポット「南紀白浜」を訪れる観光客も、少し前までは旅行に出歩いたことを大っぴらにしないよう、とにかく土産を買う量が少なかったとのこと。それが最近では一人の買う量が目に見えて違ってきたと言いますから、我々を支配しているのは「世間の空気感」ということなのでしょう。先週あたりからTVが盛んに報じているマスクを外せるタイミングも、結局は人目のことが最大のポイントになるのかと想像します。

さてこの場では、あれが獲れない、これが獲れないと頻繁に憂いておりますが、弊社のおとなり田辺市でも漁獲量の減少が深刻で、その対策として海底に溜まった栄養分を耕して放出させる「海底耕耘」なるプランが公表されました。はたしてそれが功を奏するかは分かりませんが、無策のまま放置できない状況なのは確か。黒潮の蛇行など他の要因もあって、一発解決とはならないでしょうが、成果はともかく積極的なチャレンジには期待したいところです。

魚がいなけりゃ始まらないのと同時に、楽しく釣りをできる場所の存在も不可欠。ただ残念なことに、この2年で釣り人が激増し、トラブルの起きた地域で釣りができなくなった場所が各地に多々あるようです。またこれとは別に神戸港では多数存在する渡船利用の沖堤防が今年から進入禁止となり、釣り人が締め出されてしまいました。全ての長さを足したら10キロ以上あるそうで、何とももったいない話です。昭和の時代から数十年も続いた歴史ある釣り場。何か決定的な問題が起きたというより、元々禁止だったのを「黙認」していただけというのがお役所側の言い分です。隣の大阪では全てではなくとも解放されている場所が結構あるだけに、何らかの解決の道がないものでしょうか。ひとつだけ絶対にダメなのは、クローズされた場所への強行突破。「だから釣り人は信用できない・・・」となれば、ますます解決の道は狭まるでしょうから、それだけは慎みましょう。 写真は弊社から車で数分の新芳養漁港。たまたま人の少ない時間帯だったので、ずい分ゆったり。こんな場所でも週末は他府県からもどっと人が押し寄せることもしばしば。皆さんのマナーに守られて、このゆる~い感じがいつまでも続きますように・・・