コラム
コラム 2011.08.31

実りの秋へ・・・

ひとつテンヤ

8月の終わりは台風がジワっと接近中です。

ゲリラ豪雨という言葉すっかり定着しましたが、この夏は毎日のように日本のどこかで大雨やら竜巻のニュースがあった印象です。先週末も東京都心で観測史上最大の雨量が記録されたと思ったら、翌日は大阪市内で同じことが。こうなれば何所に住んでいようと安心できる地域などなさそうです。当コラム、天気や気候に関する悲観的な切り口が多くて申し訳ないですが、お天気あってのエサ屋稼業ということでお許しください。

そんなこんなで今回は久々に製品ネタを。釣りエサというものはほとんどが天然の資源です。一部の虫エサは養殖が行われていたりしますが、生き物ですから急に需要が増したりすると当然供給が追いつかなくなってしまいます。そこで、お客様が不自由されないようにアイテムごとに平年の需要量を見ながら調達するわけですが、突然降って沸いたようなブームが起きるとそうはいきません。ここ数年で言うと、タチウオ用のイワシがシーズン前から貯め込んでいたのにタチウオの豊漁で追いつかず、シーズン真っ只中でもイワシを買い続け、ひたすらパック詰めに追われた年もありました。そんな事もあるので、イワシの備蓄量にはかなり神経を尖らせている昨今ですが、今年は釣れ出しが非常に遅くヤキモキしています。まさかこのままなんてことはないでしょうが、ん~・・・て感じです。

それに比べると市場の規模はまだまだ小さいですが、近年困った素材のひとつがテンヤ用のエビです。一つテンヤの突然のブームで、関東方面を中心に「使えそうなエビはないか?」とあっちこっちからジャンジャンお問い合わせいただいたものの、これぞまさに急にどうにかできる代物ではありません。使えそうな従来品(中えび)も適当なサイズは底を尽き、どうにもなりませんでした。一時の爆発的なブームは去りましたが、依然引き合いがあることから新たな入手ルートを開拓し、この秋シーズンに供給できる目途がたちました。たかが冷凍エビではありますが、一気にたくさん獲れないものは漁師さんも嫌がりますし、それなりの量を確保するまでには結構な苦労がありました。もちろん国産。鯛が泳ぐ内海の漁場で浜市が直に買い付けています。流通まで今しばらくお待ちください。

さあ、連休が2回の9月に期待です!