コラム
コラム 2012.05.31

経験を過信せず

近づく夏を感じながら5月が終ります。

GW後半プラス三度の週末と弊社にとっては書き入れ時。さわやかな五月晴れのような商況でした・・・・といきたいところでしたが、妙な気候で推移したひと月ではなかったでしょうか。近畿でも阪神間や紀伊半島方面はそうでもなかったですが、寒気の通り道になりやすい北部の日本海側や関東方面では天気の急変が繰り返されました。天気予報でも連日「急な落雷に竜巻、場所によっては雹が・・・」という注意喚起が頻繁に発信され、実際その通りに。政治、経済からスポーツ、芸能まで幅広く報じる情報番組でも、これら気候に関するネタに相当な枠を割いていた印象です。5月におけるこんな感じはちょっと記憶にありませんね。

先月のここでも「無理はしないで」といった内容のことを綴りました。釣りにはいろいろな危険がついてまわります。少ない睡眠で足場の良くないところを攻めたり、少々波が出てきても釣り続けたり、危険のパターンも枚挙にいとまがありません。その多くは本人の心がけ次第でかなり回避できるところでもあるでしょうが、ここ最近の天候の急変系はさすがに厄介です。特に落雷や突風に竜巻は具体的な発生場所を予測するのがほぼ不可能といいますから、どうしようもないと言えばどうしようもありません。それでも大枠で「天候の急変があるかも」という予報があるなら、退避が難しいような釣り場への入釣を控えるといった選択をすべきなのかと思われます。初心者にしろベテランにしろ、あまりに及び腰になられては我々も困りますが、釣り人が絡む大きな事故でも起きたら世間のイメージや風当たりは間違いなくマイナス方向に。面倒ではありますが、危険回避の意識を以前よりも幅広く持っていただいて釣行プランを立てていただきたいと思います。

間違いなく言える事は日本中のあちこちで、ずっとその地で生きてきたお年寄りでさえ「過去に経験のない」災難が多発してるという事。釣り人にありがちな過信だけは禁物です。

写真は冷凍イワシの加工ラインのゴール地点。毎朝の漁をチェックに走り、いい値で買えれば大急ぎで持ち帰り、選別&パック詰めラインを組むという日々が続きます。