コラム
コラム 2013.05.31

雨降りばかりじゃないんだから

京都水族館

梅雨の晴れ間で5月が終わります。

桜の花も早く咲けば、今度はいつもより早く梅雨の到来。何だか嫌~な気分になったら、うまい具合に週末が梅雨の晴れ間になるようでホッとしています。花や季節の移ろいとは裏腹に、釣れ出しの遅れがちな釣りモノが多い今シーズン。ようやく上向き気配のタイミングで客足の伸びそうな天候はありがたいものです。

世の中も政治に経済に派手な動きのあったひと月でした。アベノミクスとやらで、もの凄い勢いで上がった株も月後半には乱高下。さすがにそんなに甘くはないと当たり前の展開かと思われますが、一時の閉塞感を思えばかなり雰囲気は変わったかと。大手企業の夏のボーナスが大幅増になる見込みが発表され、消費の上向きに期待がかかります。

「下々にまでお金がまわるのはまだまだ先」という見方をする人も少なくありませんが、個人的な見解ではこれにはちょっと否定的。私のイメージでは様々な業界で働く人の多くが「世の中のお金が動き出しても、自分のところは一番遅れてやってくる」と言います。逆に早くに金回りが良くなると言う人など、まあお目にかかることがありません。要は財布のヒモも、気持ちが支配している部分が大きいということでしょう。

これまで何度も綴ってきたように、釣りはちょっとやそっとのことでなかなか我慢できない遊び。生きていくための優先順位からすると全然高くないはずなのに、リーマンショックのような時でさえ、歓楽街の様な落ち込みを見せなかった特異な産業です。せっかく上向き加減にある世の中の流れに期待しようではありませんか。

そんな世の浮き沈みよりも、釣り業界的には次世代につながる子供への啓蒙活動が最重要課題。世界一緻密で高性能な釣具を生みだす日本なのに、子供たちへのリレーが遅々として進みません。これから秋にかけては、初心者を釣りに連れ出す格好の数か月。身近なところで素人さんをフィールドへ!

写真は昨春オープンした「京都水族館」。単なる水槽展示にとどまらず、生き物に手で触れられるゾーンの設置など様々な工夫が。自然に対する啓蒙活動などは、釣り業界もぜひ見習うところがありそうです。

ちなみに弊社は一部の飼育魚の飼料としてオキアミなどを供給させていただいております。