コラム
コラム 2017.09.30

やっぱり、秋はええなぁ・・・

イガミ釣りの主役とも言えるホンダワラ

まさに釣り日和の週末で9月が終わります。

月の後半を迎えても、最高気温が30℃を超える日があったものの、朝夕は随分と涼しくなり、待望の秋が来た感じです。今月は2回の祝日がありましたが、今年の場合は片方(秋分の日)が土曜日と重なったため、若干損した気分。それに加えて中盤の3連休(16~18日)で台風が日本列島をトレースするかのような進路をとって、釣り人の皆さんもお手上げ状態でした。弊社としても、一年を通してトップ級の商機だっただけに、これにはさすがにガックリ。その後の週末が、同じように悪天候の巡りになったらどうしようか・・・という不安に一瞬怯えましたが、祈りが通じたのか?帳尻を合わせるかの如くキッチリ好転。2週続きで秋らしい、バタバタの週末を迎えることができました。

今年は有り難いことにイガミ(ブダイ)釣りのスタートが好調のようで、余計に活気づいてる感があります。この釣りは地域も限定的であり、イコール釣業界としても市場は非常に小さなものでしょう。しかし南紀に暮らし、尚且つエサを生業にしている者にとっては特別な存在。古くから正月には欠かせない魚として扱われるなど、単純な食味だけでない独特の価値を持った魚なのです。そんな魚が秋の到来で釣れ出したとなると、釣り好きは一気に釣行頻度を増やし、エサ屋の我々も繁忙期に突入。そういった一連の流れがまさに南紀の風物詩なのです。

ここで頻繁に憂いているように、気候の変化や資源の低減で、本来釣れるはずの魚が時季になっても釣れなかったり、型が極端に小さくなったり、昔の感覚が通じない今日この頃。そんな中で今年はイガミがスタート良く釣れ出したことで、非常にいいムードを作ってくれました。10月も皆さん良い釣りができますように!

写真はイガミ釣りの主役とも言えるホンダワラ。基本的に磯場に自生しているものですが、大量に集めて流通させるのは我々の役目。釣況が良いこともあって、問い合わせの電話が頻繁に鳴っております。