コラム
コラム 2019.02.28

アミ漁はじまり、春近し

アミエビ

去年のような寒さはなく2月が終わります。

直近2年の2月は物凄い寒さで商売もサッパリ、特に去年は水温も下がりに下がって大変な状況でした。さすがにあんなことは毎年あるはずはなく、今年は釣り人にとっては動きやすいひと月だったでしょう。ただ、地域によっては観測史上最大級の寒波だとか、相変わらず雨が少ないとか、平穏でない気象状況も多々見られます。とりあえずはソコソコに人が動いてくれたおかげで、悪くない2月を終えれそうです。

2月といえばアミエビ漁が始まります。今年も21日に岩手県で解禁になりました。ここまで、獲り始めの時期としてはまずまずで、落ち着いた相場で取引もされています。一昨年の爆謄、それを受けた昨年の高値スタートといった異様さはなく、まずは無事に始まってくれたという思い。自然が相手のこと、この先の漁期にどのような変化が起きるかわかりませんが、とにかく無事に一年分をストックできるよう、しばらくは相場とのにらめっこが続きます。

釣りの世界でルアー関連の市場がさらにシェアを拡大しつつある現在、当然その動向は気になるところです。ただ、1月の横浜から始まった各地のフィッシングショーでもルアー市場の活性は間違いなく高いのですが、皆が皆、しっかりと潤っているなどとはとても思えません。逆にエサ屋稼業とは全く違うプレッシャーを背負いながらのビジネスかと想像しますが、どうでしょう?それは商品の機能以外に色だとかイメージが商品の売れ行きに大きな影響を持っているからです。エサにはエサなりに他社との競合があり、その競争に勝って、お客様に買ってもらうことが必要ですが、ルアーのように飽きられたから売れなくなった・・・という現象がエサにはありません。その釣り方において必要となれば、必ず買ってもらえるのがエサ。その強みは実は尊いものだと感じています。どうしても市場の華やかさと、爆発的に売れたときのスケールを考えると羨ましく思える部分もなくはないですが、ヒットを打ち続けねばならないプレッシャーはきっと大変だろうと・・・。弊社としては同じエサなら浜市のものをと言ってもらえるような努力を続けるのが一番なんでしょうね。

写真は岩手県の提携工場さんから届いた、今年最初の新ものアミエビ。獲って一連の加工に回る間、結構な人の手が必要です。底冷えのする中、淡々と仕事をこなす東北の皆さんの体力、忍耐力には頭が下がります、本当に。

さあ明日から3月。このまま一気に暖かくとはならんでしょうけど、今年は去年のような冷え込みがなかった分、魚の活性が早く戻りそうな予感!皆さん良い釣りを!!