気温も一気に上昇、またも短い春を危惧しながら３月が終わります。

各地の水温も大きくは下らずじまい、そして桜が随分早く咲いたと思えば、土筆も姿が見えなくなり、青々としたスギナがびっしりです。ここしばらくの天気予報をみては、四月下旬だの五月上旬頃の陽気といった表現の連続。もう戻り寒波もないでしょう。季節の移ろいに過去の常識が通用しなくなって久しいですが、こうも早巻きで冬から春に進むと、体内時計とのギャップも拡大一途。一年のサイクルを皮膚感覚で回してきた身としては、どうもピリッとしませんなぁ。

今月、本格稼働したアミエビ漁は相変わらず獲りやすいゾーンでの漁ができずに、獲れるには獲れているものの、超の付く高値続き。加えて、そんな不安定さをバックアップする形で近年の市場を支えていた中国産のアミエビも今年はかなり苦戦しています。工業製品も含めて「中国に言えば何とかなる」みたいな世の中の風潮で、随分と助けられてきたわけですが、やはり自然のものだけにそうはいかないもの。東北の大震災以降、急増した日本の需要分も、それまでは獲ってなかったわけですから、当然と言えば当然でしょう。上物から船、波止までオキアミも汎用性は高いですが、アミエビも使われているジャンルも多岐にわたっています。そしてコロナ禍で需要が急増した初心者用アイテムとしても本当に欠かせない原料。他社に有ってウチに無いという状況だけは是非避けねばならなりません。毎年毎年、このやり繰りは本当に厳しさを増してきましたが、とりあえずは何とかソコソコの水準まで確保できそうには思っています。

ただ、それでも販売価格への反映は避けられそうにありません。いや、避けられません。とはいえ釣具全般の価格推移からすると、かなり頑張ってきた方ではないでしょうか？食品で言えば卵とかバナナのように、かなり長期的に低価格が維持されてきた事実もあります。そこは優等生だったと褒めて欲しいくらいですね。とにもかくにも、多くのユーザーさんからアテにしていただいてるので、浜市プライドで頑張ります！

さて、明日から４月。ここ３週はずっと日曜が雨で、４月の最初の日曜も雨予報。こういうサイクルってなかなか抜け出せないことがあるのは何十年も経験してるのに、ハマってしまうと滅入りますね。まぁ、ちょっと晴れが続いたらすぐに忘れるんですが・・・・