コラム
コラム 2014.05.30

晴れ続きのあとは?

紀淡海峡の友ヶ島沖で釣られた大アジ

いいお天気続きで5月が終わります。

今月の週末、近畿では全て好天に恵まれました。これは意外にも珍しい事らしく、テレビで一度だけ聞いたのですが、確か20数年ぶりとか言ってました。五月晴れという言葉があるように、爽やかで雨の少ない時期のような印象がありますが、4回ないし5回の週末が全部となると確率的にも難しいのでしょう。肝心の海の中はまだまだ端境期で、各フィールドの釣り物もパッとしない声が多いのですが、天気のおかげで人だけはよく動いてくれて大助かりでした。

ただちょっと気になるのは、今年の夏はエルニーニョの影響で冷夏になるかも?という予報。近年続いた暑すぎる夏も困りますが、過去の統計から言っても冷夏になると景気にも影響してロクなことはありません。最近の予報精度からするとかなりの確率で当たるのかも知れませんが、何とか小さな影響でとどまって欲しいところです。

そんな気象の変化とは直接関連してないと思うのですが、この春の東北沿岸のアミエビ漁は不漁でした。アミエビ漁の場合、約ひと月余りの漁期の中で獲れ過ぎても値崩れを起こすし、釣りや養殖の業界が実際に必要な量を見計らいながら、売り手と買い手の駆け引きで展開するという側面もあります。詳細の経過には触れませんが、今年は漁期の終わりがきても、釣り業界が必要としている量に届きませんでした。ただ業界全体には越年ものの在庫も多少はあって、すぐにショートするほどひっ迫はしていません。しかし越年ものには冷蔵保管コストがONされ、新ものは買値自体が高かったので、必然的にこれまでの価格が維持できなくなりました。既に弊社の供給先様にはご周知いただいていますが、月が変われば一般ユーザーさんに渡る末端価格も上がることになります。少々の品薄ならば、それを逆手に取った価格破壊者が出たりするものですが、今回の状況ではそんな売り手もなく、どこのディーラーも値上げもしくは品物自体が無い「お手上げ」のはず。とにかく自然相手のこと。今後の消費動向も見ながら、できるだけお客様に影響の少ないように努力いたしますので、何とぞご理解くださいませ。

写真は今週、紀淡海峡の友ヶ島沖で釣られた大アジ。これはまだ40センチに満たないサイズですが、45センチを超えるまさに鬼アジも結構上がっているとのこと。平日の乗合船もソコソコ賑わっているようです。月が変わっても釣り日和の日がたくさんありますように・・・。