コラム
コラム 2015.04.30

今年もGWはまずまずの天気です

三陸の漁獲地で急速冷凍をかけたばかりの新物アミエビ

大型連休ならではの活気の中、4月が終わります。

今月は前半~中盤にかけて雨ばかり。観測史上初のレベルといった地域も多かったようですから、我々の商売もげんなり日々でした。さすがにこんなことも長くは続かないもので、月後半になってようやく天気予報にオレンジ色が並ぶようになり、商売の状況も一変。おかげさまでここ数日はゴールデンウィークに向けた出荷や配送に忙しい毎日で、少し前のモヤモヤもどこへやら。連休後半も大崩れのない天候が期待できそうなので、このままの雰囲気で突っ走りたいところです。

春先から漁の始まった三陸のアミエビ漁も予定どおりの進捗で、買い付けがほぼ終了。今季の必要量は確保できました。アミエビをしっかり確保するのは春の一大イベントなので、まずはやれやれといったところなのですが、反対に今季これまでに全然獲れていない原料があったりもします。だだ考えてみれば、このような事も起こるべくして起こるというのも否めません。

限られたエリアの中で、我々にとって都合の良い特定の生物を集中的に獲ってしまってるわけですから、あるレベルを超えてしまったら少なくなる或いは居なくなるのは当たり前。そういう意味では三陸のアミエビなど、とんでもない資源量だと言えますが、もっと狭域で確保してる原料は反動も覚悟が必要です。

エサに限らず、我々が食する魚介類だってそう。イワシの調達でお世話になっている地元・みなべ堺の港も、昔に比べて水揚げされる魚種と量が随分と変わりました。もちろん芳しくない方向にです。美味しいとか料理がし易いというのは人間様の勝手な都合であり、その中で人気のあるものだけを多く獲り続ければこの結果は明白です。

食用にせよエサ用にせよ、獲りにかかる以上は自然のバランスを崩してしまうのは避けられないものですが、全くの手遅れにならないうちに資源管理が必要でしょう。「エサ屋のせいで○○が全く居なくなった」などと言われないように・・・・。

写真は三陸の漁獲地で急速冷凍をかけたばかりの新物アミエビ。普段見慣れない方には判らないかもしれませんが、これは最高の状態で加工を終えた姿です。数百キロの陸送を経て現在、弊社へも続々到着しております。