コラム
コラム 2016.03.31

今期も何とかフィニッシュ・・・・

スキッドウェーブ

桜も咲き始め、春らしく3月が終わります。

今月は天気にそれほど振り回されることもなく、まあまあな稼動状況。釣況の芳しくない釣りモノもあったようですが、人はそれなりに動きました。弊社的には決算の月でもあり、大きな凹みもなく着地できそうなのが何よりです。

今月は東北の震災から5年。三陸海岸は私どもにとって掛け替えのない原料調達の一大供給地です。あれだけの出来事ですから、インフラの部分、人の部分、そして海の中も復旧するのはたやすくないと案じたわけですが、意外にも翌年からソコソコの製品が生産されてきました。そして今年も無事に新モノのアミエビが続々と到着しています。基本的には豊漁と言えましょう。

ただそれを喜んでばかりもおれない現実もありまして、釣りと並んで大口の供給先である養殖業者さんからの需要が減っているとのこと。これは魚離れ云々というよりも、様々な素材をブレンドした人工飼料が養殖業界で主流になりつつあり、素材まんまのアミエビ需要が低減してきたというもの。なるほどなぁの話ではありますが、これは決して他人事でないんです。

アミエビは他に目立った漁獲が見込めない端境期にちょうど埋め合わせになってるものでして、漁師さんや加工屋さんにとっては値の張らない仕事です。獲れたはいいが、活発な買いが入らない市況では値段が下り、関係者さんの士気も上らないでしょう。養殖のエサという大きなマーケットの需要が今後ますます減っていくようなら、我々のアミエビも獲ってくれる漁師さんが減って大変なことになるかもしれません。

便利なもの、優れたものがどんどん現れて、旧来のものが役目を終えるという流れは近世の常ですが、電気機器などとは違うこんな世界にも同じような流れが起きるとは。まあ心配しても成るようにしか成らんわけですが、人が人のために仕事をした結果とはいえ、複雑な思いでありますね。

写真はこのたび発売しましたイカ切身の加工品「スキッドウェーブ」。
ちょっと浜市っぽくない雰囲気の見てくれですが、鯛ラバをアシストするネクタイの補強として、また小物釣りの刺しエサとして、実釣成果もバッチリです。何てったってイカですから!ルアーに向こうを張ろうなんてつもりじゃなく、エサの良さが活きる状況で使っていただければというスタンスです。ぜひお試しください。

【スキッドウェーブ】
赤・黄・緑(各40g入)と、3色パック(各10g×3)の計4アイテムがございます。