コラム
コラム 2016.07.31

暑い夏の裏側で・・・・

大阪湾での遊漁船タチウオ

がっつり暑く7月が終わります。

例年よりも若干早めに梅雨が明け、本格的な夏がやってきました。だからといって商売に大きなプラスが出てはいませんが、今年の場合はここまで台風によるロスがほぼなし。これには大いに助けられているので、先月のマイナス分をいくらか挽回できた感があります。この先どうなるかはわかりませんが、とりあえず夏の活況づくタイミングでそれらしい天気に恵まれていることには一安心です。

で、そんな流れですから先月にも書いていたアミエビの在庫は確実に消費され、恐らくは晩秋から初冬にかけたタイミングで、市場内在庫は底を尽きることがほぼ確実になりました。政府が発表する景気判断ではありませんが、先月あたりまでは、各方面への問い合わせ対応やここでの表現も若干言葉を濁していました。しかし、現実を考えるとこのひと月でそうもいかなくなり、次の手を考えねばならない段階です。年の後半、わずかな量でも中国産を扱わねばならないか?具体策は確定していませんが、国産品がショートしてしまうのは間違いないことをお知らせしておきます。

実は弊社で買い付ける他の原料も色々と不漁の報せがあり、中でも深刻なのはイカです。たくさん獲れて安いタイミングで買うのが常なんですが、全国的な不漁は半端ないレベルで、塩辛など安価な原料ありきの加工屋さんは相当厳しい状況になっていると思われます。資源のバランスが大きく歪んでいるわけですから、いろんな種でこんなことが起きても何ら不思議ではありません。ただその流れが急で、種類も多岐にわたってきたのがちょっと心配です。

そんな中で、大阪湾のタチウオが始まったと思ったら、シーズン序盤からいきなり120~130センチの大物が釣れたりで盛り上がっています。反動も怖いですが喜ばしい情報。ほどほどでいいので、長く続きますように・・・。

写真はその大阪湾での遊漁船タチウオ。噛まれてボロボロになったエサは弊社からの冷凍流通を経て納めさせていただいた品ですが、内臓や身の色を見れば鮮度の良さはおわかりいただけますでしょうか。