コラム
コラム 2017.03.31

ピリピリ&バタバタの年度末でした

提携加工場で急速凍結に入る直前のアミエビ

週末、月末、年度末の三つが重なって3月が終わります。

先月から国が掲げた「プレミアムフライデー」もこの田舎町にはホント関係なく、こういうタイミングで仕事を早じまいできる企業がどれくらいあるのか?発案者さんのことを心配してあげます。先ごろ大阪万博誘致に関するプレゼン資料の大阪弁バージョンが余りに不人気で、早々に撤回されていましたが、これもプレミアムフライデーと同じ所轄の経済産業省。国民が喜ぶような施策を・・と考えてくれるのはいいのですが、ぶち上げる前にもう少し練り込まないと不格好ですよね。

余暇に関して言えば、祝日のいくつかがハッピーマンデー化して、早くも15年位経ちましたが、その効果たるやどんなもんでしょうか。また「山の日」のように増えた祝日も、サービス業や物流に携わる人々にとっては結構な負担増の面もあり、お役人の皆さんにも色々考えていただきたい気もします。余暇でこそ潤う私どもの業界ではありますが、そこに働く人間も同じ労働者。ちょっと違った目線で、単純に祝日を増やすとかでなく、今までにない余暇づくりみたいなことができないものか、期待せずにはおれません。

さて先月末にお伝えしていた今年のアミエビ漁、今月2週目には三陸まで行って現状を見てきました。
先月末にはかなりの危機感を以て不漁をお伝えしていましたが、いくらかの好転は見られたものの、大筋で不漁という状況には変わりなく、例年より高いものになっています。こんな状況を見て、我々の同業者でも中国産アミエビの調達にシフトする者など様々ですが、浜市的には皆さんから支持の高い三陸産をしっかり供給できるよう頑張っています。相場の動きに神経を尖らせながら、なかなかキツイ1か月が経過。とにかく現時点でお伝えできる状況として

①品物が無くて困る事態はとりあえず回避
②原料の相場で、いくらかの値上がりは避けられない

ということです。

中国産に大いにお世話になったのは震災当年の6年前。とりあえずの急場はしのいだものの、ゴミ等の混入物の多さが大いに不評でした。またモノの扱い云々とは別に、色が淡くてアミエビの種類がそもそも違っていることも評価のマイナス点に。ただ全くの急な話に対応できた現地関係者のパワーと資源量にも驚きましたが、今年の様子を聞いていると当時ほど「いくらでもどうぞ!」といった感じでなく、当たり前ですが天然資源の不安定さをあらためて知る想いです。

そんなことも踏まえた弊社の国産軸スタンス。どうにか恰好のつくレベルに漕ぎ着けそうでやれやれです。価格の上昇が避けられない状況で、ユーザーさんの動向は気になりますが、最大限の努力はしてきました。何より来年以降も継続的なアミエビ供給を続けるため、こういう年も仕方ないというご理解をお願いする次第です。

写真は提携加工場で急速凍結に入る直前のアミエビ。金属製の冷凍パンに入ったこの状態にするのにも、随分多くの人手と企業秘密の凄ワザが盛られています。

さあ明日から年度が替わって4月。気温がなかなか上がらず、春の訪れが遅いように感じられますが、水温の戻りは意外に早い地域もあるようで、エサの荷出しも賑わってきました。チャンスを逃さないよう、皆さん良い釣りを!