コラム
コラム 2017.06.30

エサ屋も無くなったら困るでしょ?

I-WORM(アイ・ワーム)

梅雨らしい空模様で6月が終わります。

とは言っても今年は雨の日数が少なく、梅雨入り宣言そのものの存在がとやかく言われる事態に。またそうかと思えば、極端な大雨が一気に降ったりで、遠方のお取引先にも心配のお電話を頂戴したりしました。確かに先週の大雨では県南部で局地的に観測史上初というレベルの豪雨もありましたが、弊社周辺では被害らしい被害は皆無。季節感的には、ようやく帳尻が合ってきた感じで、梅雨明けまでの約3週間にロクでもないことが起こらぬよう祈るばかりです。

釣りモノの不安定さは相変わらずで、商品の動きもイマイチな推移。ただ、普通に考えれば例年この時期に何かが釣れ盛って大忙しなどという事態はなく、悪いと言っても壊滅的なものではありません。それよりも雨の日数や降り方が普通じゃないことの反動が、先々に変な形で出る事の方が心配は大。自然に振り回されるこの商売ですが、振れ幅が大きくなりつつある昨今、舵取りもますます難しくなっています。

そんな今週、弊社社長が業界紙「釣具新聞」さんの取材を受けました。アミエビの不漁からくる市場価格の上昇や今後の見通し、さらにはエサ屋として今後を生き抜くための戦略等々について色々と聞いてくださいました。天然資源に依存する部分が大きい我々にとって、現状の難しさを少しでも知っていただく機会なので、こんな有難いことはありません。ルアーフィッシング全盛のこの時代ですが、エサなんて無くなっても困らないというのは、ルアーしかしない人の話。市場が縮小しつつも、こんな我々がいなければ困る人たちの数はまだまだ多いと認識しています。ちょっと儲からないからと言って無責任に放り出したりもできません。これから書いてくださる記事は、恐らく釣りに関わる人なら知らぬより知っておいた方がためになる情報のはずです。掲載されるのは数週間後と思われますが、ぜひご一読ください。

写真は新たに発売した食品素材でできた「I-WORM(アイ・ワーム)」。
エサ屋として事業を続けていくために、長期的な視野に立って立ち上げた製品です。ルアーに押されて迎合したのではなく、あくまでエサ屋としてのスタンスで仕立てたもの。見た目とは裏腹に、使用感としては完全にエサ寄りのものです。立ち上げに際しての打ち出し、営業活動、いろんな面でハードルは高く、簡単ではありませんが、皆さんに御支持いただけるこの商売を続けるためのチャレンジです。成り行きご注目くださいませ。