« 2006年12月 | 戻る | 2007年02月 »

2007年01月23日

釣り餌屋の釣りシーズン

二十四節季でいう大寒を迎えたというのに、覚悟していたほどの寒さもなく、穏やかな冬がつづいています。 とはいうものの、やはり冬場には我が社のような釣り餌稼業は、秋の慌ただしさも過ぎた夢のように消え失せ、ひたすら暖かな春を待つ日が続きます。 

この時期我が社では夏場から秋の間、忙しくて取ることの出来なかった公休日を、暇になりがちな週中の平日に社員が交代で代休として頂くことになっています。 釣り餌製造会社だからといって、社員全部が釣りを趣味としているわけではありませんが、それでも海を間近に育った紀州人だけあって、肩肘にりきみの無いサラッとした風情で、釣りを楽しんでいる者が多くいます。 ただ、ぞっこん釣りにハマッてしまっている社員などは、いちばん気候のいい秋の釣りシーズンには仕事に追われて釣りどころではないので休みの取れる今、いそいそと海にかよっているようです。 さかなの身もしまり味も良くなる、この寒の頃ならではの磯釣りはもちろん、風のない日などは上の写真のように船で沖に出て、漁師さながらの釣りっぷりで魚を揚げて帰ってくる猛者もいます。

本人からはブログなどには載せてくれるなと言われているのですが、何を隠そう写真の船は我が社の営業部長の持ち船なのです。 若い部下にせがまれて、しかたなく船を出すこともあるようですが、もともと海と釣りが好きな御仁ですから、そんな時でもまんざらでもない様子で海原でのひとときを楽しんでいるようです。 今日も釣りバカ?の後輩をひとり従えて、「ちょっと行ってくらあ。」と港を出て行きました。

2007年01月10日

中国の胃袋

和歌山県の南部では昨秋からメジロ(ワラサ)釣りが好調です。特に年末までの好天の週末には釣り船の出る港は釣り人達でごった返していました。 我々釣り餌業者にとっては、にわか特需で有り難いに違いないのですが、そのメジロ釣りの餌となるサンマの仕入れでの苦労話をひとつ。

サンマといえばイワシ、アジ、サバ等とならんで我ら日本人にとって、なじみの深い大衆魚ですが、それがいつまで続くのやらと少し不安になるような事態に直面しました。というのも、当社が在庫していた餌用原料のサンマが底をつきかけたので、仕入れの為、三陸地方の水産会社に問い合わせたところ、餌用に流通する安価なサンマがほとんど残って無いとのこと。 事情を聞いたなら中国や韓国への輸出用に販路が広がりつつあり、産地にしてみれば思いの外売れ行きがよく品薄気味とのことで、結局思いどおりの仕入れは出来ずじまいでした。

所得の増えつつある中国、特に沿岸部の都市圏では空前のバブル経済状態とやらで、一般大衆の生活水準も向上し食に対するお金のかけ方にも一層余裕ができたのだと思います。日本がそうだったように、彼の国も世界中からありとあらゆる食材を買い漁るようになるのでしょうかねえ?
所得格差の大きい中国では、国民全体が豊かさを享受できるのはまだまだ時間が掛かりそうですが、もし将来全国民が先進国並の食生活になったなら全世界中の食糧事情に大きな影響を及ぼすことは、私のような一般人でも予測できます。 

そのうち、今現在釣り餌に用いているオキアミなんかを肉や魚の代用として食べる時代がやってくるかもね。オキアミ、あれ結構うまいんですよ。 一度にたくさん食べるとちょっと胸焼けしますけどね。でもそれだけ高タンパクで栄養価も高いんだろうけど。
話が逸れました。 とにかく今私は安いサンマを探さねばならないのだ・・・。

※写真は本文には関係ありませんが、拙宅前の畑で気の早い梅の木が花をつけました。
  やはり暖冬の影響なのか?単なる狂い咲きか・・・?


2007年01月02日

謹賀新年

新年、明けましておめでとうございます。
今年の紀州みなべ近辺の年明けは、前日の天気予報とは裏腹にまずまずの晴天でスタートしました。
午前7時40分、我が社の目の前の海に目をやると既に七、八人の釣り人達が初釣りに興じる姿がありました。有り難いことです。
まずは、海に向かって手を合わせ、今年も一年海からの恵みと釣りをさせて頂ける環境を賜るようにお祈りしました。
なんだかんだ言っても私どもの生業は、安全でそして豊かな海無しでは成り立たないですからね。

地球の自然環境がますます厳しくなりつつあるなかで、とりわけて全ての生命の源である海に少しでも負荷をかけぬ生活を心がけたいものです。
昔は人の生活圏に近い里山には、薪拾いや落ち葉集めのために人々がよく足を運んだので、山の風通しがよく今のように荒れ果てた状態ではなかったといわれるように、海をこれ以上汚さないようにと釣りや磯遊びを控えるのではなく、もっと水辺に近寄ってみてほしいと思います。海や川に親しんで、その美しさ、やさしさ、おそろしさ、大切さなどを肌身で感じ取ることが出来る人がもっと増えてくれればと思うのです。

神様、どうぞ今年も私たちにちょうどよい分量の恵みを与えたまえ。  
本年もよろしくお願い申し上げます。

※写真は紀州熊野の山々の向こうから昇る初日の出。