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日本の魚食文化を絶やすな!

過日、テレビニュースの中で、日本の食卓から魚が遠ざかって行くと言うテーマで、街角取材の場面がながれていました。内容をかいつまんで言いますと、一般の消費者の声として「魚料理は好きだが、最近は値段が高くなって買えない。」とか「子供の頃から食べつけていないので、あまり好きではない。」といった意見を取り上げつつ、一方の魚を販売する仲買業者や鮮魚店の方の声として、「漁獲量の減少と中国などの新たな消費国の影響で、今まで我が国に輸入されていた魚介類が入りづらくなった。したがって値段も高くついてしまう。」、「肉ばかりじゃなくもっと魚も食べてほしいよねえ。」などの声も紹介されていました。そんなふうに、庶民の台所にじわじわと影響がではじめているのは確かなようですね。

水産資源の減少に関しては、当コーナーでも以前何度か取り上げたことがあるのでこれくらいにしますが、私がそれ以上に気がかりなのは、先のニュースのインタビューでの「別に魚なんて食べなくても平気」、「骨があるから食べづらい」、また「生臭いのがどうも・・」等々の若い人達の返答なのです。生まれながらの魚アレルギーの方は別として、たぶん魚が好きじゃない人達はその親の世代も、あまり魚を食べずに育った、つまり魚になじみの薄い食生活のなかで過ごしてきたのではないでしょうか?。

確かに今は、さほど咀嚼しなくとも一応は腹に収まる便利な加工食品が身近にありますから、時間を優先する現代人ならついそういった物でとりあえず食欲を満たしてしまうのでしょうが、インスタント食品や本来は非常時のための携帯食品を日常的に摂取することが、まるで進歩的であるとも受け取れるようなコマーシャルにも、きちんとした食事の大切さや、日本の食文化をないがしろにしつつある原因があるように思えてなりません。 結果、いつの間にか日本人の顔は小さくなり、口の中に32本の歯(重要な臓器である)が収まらなくなって、悪い歯並びからくる顎関節や背骨のゆがみが、様々な身体の不調の原因となっているのはご周知のとおりです。

日本の土地は比較的ミネラル分が少なく、そこから獲れる野菜なども外国のものに比べると栄養素が少ないと聞いたことがありますが、その代わり日本の周囲にはそれらを充分補えるミネラル分いっぱいの海が広がっています。昔から海洋国家の民である私たちは、今こそもっと海からの恵みを進んで受け取るよう考え直さなければと思うのです。 生きるための基本である食を自分たちが生きているエリアの中から頂くことは、今の時代、けして簡単なことではありませんが、なるべくそれに近い食生活を心がけたいものです。なにも高級な魚介類でなくとも、頭から尻尾の先までまるごと食べられる小魚やカルシウムいっぱいのヒジキやワカメ、昆布など昔から親しんできた海産物がいいのです。そしてそれもなるべく近海で獲れたものを。それらの食材のよさは我々日本人のDNAにしっかりと記憶されていると私は思うのですが。もし身近に釣りの出来る海があるのなら、写真の子供達のように自分で自分が食べるための魚を捕まえてそれを喰い、互いのいのちを実感してみましょう。