春の海
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旧正月だというのに「うう~寒い」と口にすることもありません。この暖冬にもこの頃はすっかり慣れて、ややあたりまえのように思ってしまいがちですが、本当にこのまま春本番に入ってしまうのでしょうか?
いやいや、そうも行きますまい。ここ近畿地方には春を迎える前の最後の冬の関所ともいえる、奈良の東大寺二月堂のお水取りが控えています。不思議なことにこの行事が始まると、かりにそれまで暖かい日が続いていたとしても、表と裏をひっくりかえしたみたいに一時寒くなります。何故、お水取りの間が寒くなるのかは定かではありませんが、そういえば昔、私の母や祖母も「何かえらい寒いなあ思たら、お水取りやってるさかいやなあ。」とまるでその寒さをお水取りのせいにでもするかのような口振りで、水仕事のあとの凍えた手先をこすりあわせていたのを思い出します。
ただこの暖冬の勢いだと、このまま冬という大切な試練を乗り越えないままの未発酵の春がやってきそうな気がして、その後の気象や生物の生態にも狂いが生じるのではないかと危惧しています。
何事も万事穏やかで健やかであればいいのですが・・・。春先のお天気のような不安定さを感じていす。