教える楽しみ
早いもので、もう2月。
観測史上初とか、云十年ぶりという「暖冬報道」通り、当地南紀も穏やかな日が多いです。
2月といえば釣り業界は見本市。弊社の出展は数年に一度くらいのペースで、今年も見せていただく側にあります。大阪の会場に行って、自社の製品づくりに繋がる何かを見つけてこねばなりません。
さて先日、都会に住む知り合いの子供(小6)と話す機会がありました。家族旅行のついでに何度か釣りをやったことはあるけれど、魚は一度も釣れたことがないとか。あらゆるレジャーが多様化し、また様々な所に身の危険があるご時世では、魚を釣ったことがある小学生の方が圧倒的に少ないだろうと想像できます。そんな彼の前で、私は針を結んだり、仕掛けを作って見せました。中でも針を結ぶ事に関しては特に驚いた様子で「これって自分で結ぶものなん?」と。
我々が子供の時分にも、今ほどのアイテムではないですが、ハリス付きの針は既に売られていました。しかし、自分で結ぶプライドみたいなものを持っている友達もたくさんまわりに居たよなぁ~と、昔のことを思い出した次第です。時代背景を考えれば、その差は致し方なく、現代の子供たちにそのようなスキルがないことを、とりたてて嘆かわしいとも思えません。釣具の世界ではホントに便利な用品が次々に出現し、市販仕掛けなども今やビギナー用とはとても言えない時代ですから。逆に創意工夫で色んなものづくりにチャレンジできた我々の世代はそれなりに幸せだったのではないでしょうか?
針を結ぶ私の仕草は、意外にもその子に刺激を与えたようで、自分も結べるようになりたいと訴えてきました。年齢に関係なく、ルアーから釣りに入るビギナーが多い中、有望な金の卵の発掘か!?と私も力が入ります。彼と同じ6年生の時、自分で針が結べたのはもちろんのこと、それをもっと早くできるようになるために、結んでは爪切りで結び目を切って、また結び直してと一生懸命練習したことを話しながら、耳掻きとテグスを教材に即コーチを始めたのでありました。